Varonis DatAdvantageで業務効率と潜在的リスクを改善 |
導入は、「Varonis DatAdvantage」(以下、DatAdvantage)の販売代理店であるノックスの担当者によるデモ、実環境での検証、本稼働といったスケジュールで進んだ。
デモを見た前原氏は、「正直今までの作業は何だったんだろうと思いました。ユーザー・部門単位でアクセス権の抽出結果を見ることができ、色分けされて表示されるので直感的で分かりやすい。導入も簡単でインストーラーを起動し一部の設定をするだけです。 その後は、DatAdvantageが自動で必要な情報を収集してくれるので、これだけ簡単に導入でき運用が楽なことは非常に大きなメリットです」と強調する。
実際、これまでの分析作業がほぼ一瞬で済むようになるなど、運用負荷の軽減という点で大きな成果を生んでいる。加えて稲葉氏は、導入に際しての追加コストが掛からないこともメリットだと話す。
「動作が軽く、余分なリソースを消費しません。そのため、導入に際して新しいハードウェアの購入やメモリ、CPUの増強をする必要がないのです。実際、当社の環境では、既存マシンの仮想環境をそのまま活かすことができました」(稲葉氏)
さらに松井氏は、導入の最大のメリットとして、全社のアクセス権限運用ルール見直しを行うための環境を整備できたことを挙げる。
「現状の課題を把握することがようやくできるようになりました。これまでは、ISMSにおける情報資産の洗い出しということで、フォルダ2階層までの棚卸しは行っていました。ただ、それ以下の部分は複雑化が進みすぎて対処できないという状況でした。 それが、フォルダ、ユーザー、アクセス権の全てにおいて完全に把握することができるようになりました」(松井氏)
また、ユーザーの利用動向もすぐに把握できるようになった。ファイルサーバには開発用の仮想マシンイメージの保存など、突然数10GBが消費されるような利用シーンもある。 他にも、普段アクセスのないファイルに突然大量のアクセスが発生するといった不正アクセスの想定もできる。社内でどんな問題が発生しているか、すぐに特定できることは、インシデントレスポンスの点からも重要だ。
松井氏は「正しいアクセス権管理やリスク管理体制を築き将来のあるべき姿に向けての素地が整った意味は大きいです」と重ねて強調する。
今後の展開については、DatAdvantageを自社顧客への提案ソリューションとして展開するためのノウハウを蓄積することだという。
「DatAdvantageは多機能であり、テンプレートも豊富なため、何をどう使っていけばいいか迷うこともありました。そのような時は、ノックスのサポートを最大限活用させて頂きました。また、既にお客様の要件に合わせて提案するソリューションの一部で提供を行っており、 来年以降は、当社の運用実績を踏まえたより客観的で付加価値の高い提案ができるようになります」(松井氏)
日本ビジネスシステムズ株式会社(以下、JBS)は今後、その社内のノウハウを使って、ユーザーの課題を解決することに力を入れていくことになる。 JBSとDatAdvantage、この先進的な両者の組み合わせがログ分析やアクセス権限管理の分野を一歩先へ進めていく。
企業プロフィール |
■会社名 | 日本ビジネスシステムズ株式会社 |
■所在地 | 〒105-6316 東京都港区虎ノ門1-23-1 虎ノ門ヒルズ森タワー16F |
■事業内容 | 1990年10月設立。売上高(連結)289億円(2015年9月期)。マイクロソフト製品の提供に大きな強みにもつSIer。常に「お客様にとって最良のシステム・最善のサービス」を提供する「カスタマーファースト」を掲げる。 |
■従業員数 | 880名(単体)、1,818名(グループ全体)(平成28年10月末現在) |
■URL | https://www.jbs.co.jp/ |