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Tintri VMstoreシリーズ

導入事例 - インフォコム【後編】

Tintri VMstoreシリーズでクラウドサービスにおける付加価値を増大【後編】

2012年、新しいクラウド基盤サービス「info-cloud platform service」を提供するにあたってコストパフォーマンスの高い高速NAS型ストレージ「Tintri VMstoreシリーズ」を採用した インフォコム株式会社。導入の経緯は前編で述べた通りだが、システム導入そして稼働後のメンテナンスについての現場の反応はどんなものだったかを探る。

LUNの概念がないTintri VMstoreシリーズで設計、運用の負荷が大幅削減!
設備の無駄も解消

「Tintri VMstoreシリーズ」の導入効果は、設計や運用管理を検証している過程ですぐ実感できた。以前のFCストレージは設計の工数が多く、手間と時間が掛かった。しかも基盤全体に影響を及ぼしやすいので、一部に変更を加える場合やメンテナンスの時は、常に全体の状況を確認しながら慎重に作業していた。


「FCストレージを増設する場合には、LUN(Logical Unit Number)やRAID、区画などの設計シート作成だけで約5営業日、実際の構築作業に丸一日掛かる状況でした。将来どのような要望を持つお客様が利用されるか分かりませんから、設計は特別慎重にやっていました。ところがTintri VMstoreシリーズにはLUNの概念がないため、設計シートは不要。構築の作業も半日もあれば充分です。仮想マシン毎に利用区画を設定する必要もありません。ですから自由度が高く、お客様の要望に応えやすくなりました。新しいお客様が増える場合は、希望されるストレージの容量を設定するだけでいいのです」(大浦氏)


また、設備の無駄も減った。従来のストレージは、容量に空きがあるからといって詰め込み過ぎてはパフォーマンスが落ちる。共有型のサービスとはいえ、企業向けのサービスである以上、パフォーマンスが極端に落ちるのは避けなくてはいけない。そのため、空き容量があるにも関わらずそれをフルに活用することができず、余裕を考慮しながら運用しなければならなかった。


一方、「Tintri VMstoreシリーズ」ではそういう点を考慮しなくても高いパフォーマンスが維持できる仕組みが搭載されている。また、いよいよ空き容量が少なくなってきた場合にはストレージ増設対応が必要だが、それに際しては「Tintri VMstoreシリーズ」の販売代理店であるノックスが手厚くサポートしてくれる。一般的に海外製品のサポートは、時差の問題から対応が遅れがちになる。ところが、ノックスは本国のTINTRI社に日本からスタッフを派遣し、常駐させることで迅速に対応できる体制を敷いていた。そのため、インフォコム株式会社の問い合わせにもノックスからの迅速な回答が実現した。


クラウド利用顧客におけるビジネスのスピードアップにも貢献


「Tintri VMstoreシリーズ」の導入効果は技術面だけではない。利用する顧客にとっても大きなメリットがある。インフォコム株式会社 ITサービス事業統轄本部 サービス基盤技術室 企画チーム 上級主任 沼生 国久氏は、ストレージのスピードと安定性の向上、コスト削減を挙げた。

インフォコム株式会社 沼生 国久 氏
インフォコム株式会社
ITサービス事業統轄本部
サービス基盤技術室
企画チーム 上級主任
沼生 国久 氏

「高いパフォーマンスを発揮するTintri VMstoreシリーズによって、従来に比べて30倍以上の高速化を実現できましたし、負荷が増えてもパフォーマンスが落ちにくくなりました。ですから、大規模データベースや検索を多用するケース、仮想デスクトップを利用されるケースでは特に効果があります。このスピード、安定性を保ちながら1VM当たり月額1万円からという戦略的な価格を設定しています。これだけのサービスをこの価格で提供できるのは、Tintri VMstoreシリーズのコストパフォーマンスの高さもありますが、設計や運用の負荷が下がったことによるコスト削減にも大きく起因します。もちろん当社がこれまでクラウドサービスで培ってきたノウハウもコスト引き下げに貢献しています」


さらに、もう1つのメリットとしてビジネスのスピードアップを挙げた。



「クラウドサービスを利用されるお客様は、ビジネスのスピードを重視する企業が少なくありません。info-cloud platform serviceでは最短1日でサービスを提供できますが、高速なストレージを求められた場合、以前は専用環境をご案内していました。こちらだと、設計・設備調達から始めるので、1ヶ月、または2ヶ月程度掛かってしまいます。しかしTintri VMstoreシリーズによって短期間で、かつ専用環境クラスのスピードをinfo-cloud platform serviceでも提供できるようになりました」(沼生氏)


インフォコム株式会社は、国内ではいち早く「Tintri VMstoreシリーズ」を導入したクラウド基盤サービスプロバイダーとなった。ストレージを選ぶ過程で吉川氏にとって強く印象に残っているのは、TINTRI社の幹部の話だったと振り返る。


「ストレージメーカーには、壊れたら交換すればいいという考えを持っているところもあります。しかしTINTRI社は、パフォーマンスの高さや運用の簡便さを売りにしながらも、会社として第一に考えているのはデータを失わないことだと言いました。お客様のデータを預かる当社も、そのポリシーには強く共感しました」


インフォコム株式会社にとって、「Tintri VMstoreシリーズ」を選択したことに間違いはなかったようだ。

企業プロフィール
■会社名 インフォコム株式会社
■所在地 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前2-34-17 住友不動産原宿ビル
■事業内容 1983年に帝人と日商岩井(現双日)の情報システム部門が独立して設立したSIerが、2001年に合併し現在に至る。一般企業向けのクラウドサービス、消費者向けのネットビジネス事業の他、ヘルスケア事業やGRANDIT事業などのITサービスを提供している。
■従業員数 662名(単体) 1,233名(連結)(2013年3月末現在)
■URL http://www.infocom.co.jp/

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