バックアップ運用と仮想マシンの本番移行作業を簡素化
4種類のバックアップソフトを1つに統合し、保守コストを半分以下に

セントラル短資FX株式会社 様

セントラル短資FX 株式会社では、各種システムが稼働する仮想サーバや仮想デスクトップ環境(VDI)、ベアメタルで稼働するOracle データベースのそれぞれのバックアップを4 種類のバックアップソフトで行っていた。バックアップ/リストアの手順の煩雑化の解消と開発環境から本番環境への移行作業の効率化の2 つを目的に、バックアップアプライアンス「Rubrik」を採用することを決定した。

導入の背景:複数のバックアップソフト利用時は問題発生時のリストア作業が煩雑

「外国為替投資に、確かな答えを。」という企業理念“Quality FX”に基づき、インターネットを活用した「外国為替証拠金取引サービス」を事業の中心として、アプリケーション・サービス・プロバイダー(以下、ASP)事業、カバー取引事業という大きく3つの事業を展開しているセントラル短資FX株式会社(以下、セントラル短資FX)。外国為替の初心者から高いスキルを持った投資家まで、幅広い顧客にアピールできる充実したサービスの提供を目指している。

 

同社では、100年以上の歴史を持つセントラル短資グループとのシナジーを最大限に生かし、ASPパートナーやカウンターパーティーなどの取引先と積極的に協力関係を構築。顧客に、安定性と利便性に優れ、最新のツールにも対応した取引システム、魅力的な取引条件、迅速・正確なニュース・チャート情報などで構成される質の高い外国為替投資サービスを提供している。

 

“Quality FX”の一環として、国内最高レベルのデータセンターでシステムを運用することで、業界最速クラスの取引レスポンスを確保。サーバ、ネットワークを含む全てのシステムの二重化により、高い信頼性を担保すると共に、初心者からプロの投資家まで満足できる使い勝手のよい取引システムを提供している。同社 市場業務部 部長の清水 純氏は、「現在、運用担当者12名で、24時間のインフラの運用を行っています」と話す。

 

市場業務部では、仮想環境のバックアップに2種類のバックアップソフトを使っていたため、それぞれに運用手順書を作成しなければならず、かつ運用担当者が各製品に精通していなければ使いこなせないという課題があった。「手順書は作ってあるとはいえ、何か問題が発生し仮想環境をリストアする時に、どの手順書を見ればよいのかを理解するのが困難でした」と清水氏は当時を振り返る。

 

また、Oracleデータベースも運用しているが、同じOracleデータベースでも、2種類のバックアップソフトを使っており、用途によってリストアの手順が少し異なっていた。清水氏は、「このOracleデータベースは、まずどちらのバックアップソフトを使っているかの確認が必要だったので、イレギュラーな問題が発生した時の対応には不安がありました」と話している。

 

こうした課題を解決するためにセントラル短資FXが選んだのが、エンタープライズクラスのデータ管理をコンシューマ向けの操作性で実現し、複雑なバックアップとリカバリを簡素化するバックアップアプライアンス「Rubrik」である。

セントラル短資FX株式会社
市場業務部
部長
清水 純 氏

導入の経緯と選定理由:バックアップの簡素化はもちろんOracleデータベース対応が決め手

セントラル短資FXでは、2016年よりバックアップ環境の刷新に向けた検討を開始した。そんな折に、当時同社の他システム導入を手掛けていたノックスからRubrikの存在を耳にする。「最初にRubrikの話を聞いた時は、まだコンセプトレベルでしたが、設計思想が他社の製品とは違っていて、興味を持ちました」と清水氏は話す。ただ、この当時はOracleデータベースのバックアップに対応していなかったため、本格的な導入検討までには至らなかった。

 

だがその後、2017年7月にOracleデータベースのバックアップ機能がリリースされたことで、本格的に検討を開始し、2017年10月にRubrikを導入した。Rubrikを採用した最大の理由を清水氏はこう語る。

 

「まず、仮想環境のバックアップが簡単に実現できることを評価しました。また、ベンチャー企業が開発している製品なので、機能追加が早く、ベアメタル環境やOracleデータベース、クラウド環境にいち早く対応したことも決め手でした」(清水氏)

 

セントラル短資FXでは、仮想環境、VDI、そしてOracleデータベースが稼働しているベアメタル環境のバックアップを4種類のバックアップソフトで運用していたが、これを1つにまとめることで、バックアップおよびリストアの運用管理を省力化しようとしたのが、導入の大きな狙いだ。

 

また、「開発環境で構築している仮想マシンをそのまま本番環境に移行したい」という要望をかなえられることもRubrikを採用した理由だった。清水氏は、「開発環境と本番環境のネットワークは分離されているので、開発環境から本番環境への移行には一度どこかに保管するというワンクッションが必要でした。Rubrikがあれば、サービスとは独立したバックアップ用ネットワークを整備する必要はありますが、バックアップした仮想マシンを本番環境にリストアするだけで移行できます」と言う。

 

さらに、運用担当者に高度なIT知識がなくても直感的に操作できる操作性もRubrikの魅力だったという。清水氏は、「Rubrikは、『Google検索ができれば扱える』と言えるほど簡単に操作ができます。従来型のバックアップソフトに比べ、運用の手間が省け、運用・管理が非常に楽になることが期待できました」と話している。

導入の効果とメリット:迅速な導入を実現保守コストも半分以下に

Rubrikを導入した運用効率化の効果を清水氏は、「Rubrikでは、事前に設計するのはIPアドレスくらいで、導入後にポリシーを作るだけで運用を開始できます。最大でも事前準備に1日、導入・設定に2~3日あれば十分です」と話す。Rubrikはアプライアンスのため、サーバやストレージの調達や、ソフトウェアのインストールなどの作業が不要だ。以前は、設計・構築に1~2週間、ポリシー設定に数日、さらに社内の検証にも数日が必要だった。「以前のバックアップソフトは、バックアップ対象をリストに追加するためのポリシー設定が複雑でした。Rubrikは、アーカイブの作成有無や保管期間、世代数などのポリシーを1つのGUI画面で簡単に設定できます。また、設定したポリシーをどの仮想マシンに適応させるかも一覧から設定できます。さらに、仮想マシンをフォルダで分類しているのであれば、フォルダ単位でもバックアップの設定ができます」(清水氏)

 

また、開発環境から本番環境への仮想マシンの移行に関しては、「現在、環境設定を行っているところですが、検証環境では問題なく動いているので、なるべく早い時期に実現したいと思っています」と清水氏は語る。現在、開発環境から本番環境に移行する作業は、4~5時間掛かっている。Rubrikでは、同じ作業を数クリック、5~10分で完了できる。移行時間が短縮されたため、迅速かつ正確な脆弱性対応も期待できる。

 

現在は、従来のバックアップソフトも併用しているが、2018年夏のOracleデータベースの更改と2019年のVDIの更改で、全てのバックアップをRubrikに切り替える計画がある。清水氏は、「4つのバックアップソフトを1つにまとめることで、保守コストを半分以下に削減することが期待できます。現状、無理して入れ替える必要もないので、更改時期に合わせて切り替えようと思っています」と話す。

 

さらに現場の運用担当者からの評価について清水氏は、「何名かの運用担当者に操作してもらったのですが、検索機能が優れているので、手軽な操作でバックアップファイルを探し出すことができ、表示された検索結果から簡単にリストアできるので本当に便利だと好評でした」と話す。

今後の展開と製品への期待:バックアップ対象の増加にも安心ソフトウェアアプライアンスに期待

Rubrikは、2Uの筐体に4ノードが搭載されているHCIのような構成を取っており、導入・設定が簡単で、バックアップ環境をシンプルに構築できる。また、容量不足やパフォーマンス不足の場合、スケールアウトで簡単に補うこともできる。清水氏は、「今後もバックアップ対象は増えるので、Rubrikを追加する可能性はあります。ただ、どれだけバックアップ容量が増え、どれだけ重複排除や圧縮の効果があるのかを見極めて検討します」と話す。

 

Rubrikおよびノックスに対する期待について清水氏は、「Rubrikは、こちらが要望しなくても様々な機能を拡張してくれるので、それに期待しています。もし、ソフトウェアアプライアンスがリリースされれば、最適なハードウェアを自分たちで調達できるので、さらにコストメリットが期待できます。ノックスには、Rubrikに限らず、今後も面白い製品があれば、どんどん提案して欲しいと思っています」と話している。

セントラル短資FX株式会社様