ビジネスの伴走者として成長を続けるNTTデータグループ
最先端を行くITのスペシャリストがバックアップシステムにRubrikを選んだ理由
株式会社NTTデータグループ 様
「社内システム」は「社内」だけのものではない
NTTデータグループのコーポレート統括本部ITマネジメント室は、主に社内システムの企画開発や運用を担っている部署だ。
「私たちが提供しているのはお客様向けのサービスではありませんが、万が一問題があればその影響範囲は内部だけに留まりません。」
そう語るのは室長の水内 祥晃 氏である。
「ITを生業としている会社ですから、社内向けであっても可用性やセキュリティ要件など求められるレベルは高いです。要件や投資対効果を見極め、IT投資を行っています。それにより単なる社内へのシステム導入に留まらず、導入した製品をアセット化するなど、ビジネス推進の役割を担っている面もありますね。」
ビジネスにおけるITの重要性を常に提示している立場だからこそ、内外を問わず妥協しないという姿勢が見える。そんな同室で運用しているプライベートクラウドを軸としたインフラ基盤上では、数千もの仮想マシンが稼働している。
「システムの導入を検討する際には、事前に要件の洗い出しをかなり細かく行います。機能要件はもちろんですが運用に問題がないかも含めて検討し、実機で検証して確認を行っています。」(同室DX推進部 システム開発担当 課長 川戸 祐介 氏)
2023年に更改を計画したバックアップ基盤は既存システムのEOL(サポート終了)がきっかけとなった。
候補に挙がったいくつものソリューションはどのように選定されたのだろうか。
運用してきたノウハウから得られる勘所
まずは機能、非機能要件に当てはまる製品がいくつかピックアップされる。今回は約70もの項目で細かく比較され、機能面、運用面、そしてコストを考慮して実機検証の段階に進んだのがRubrikだった。
検証に携わった同担当の貞弘 響一 氏はどう感じたのだろうか。
「バックアップの速度やリストア、パフォーマンスといった要件についての検証結果は期待通りでした。予想以上だったのは管理面です。従来のバックアップでは100を超えるシステム毎にリテンションを管理するオブジェクトを作り、設定・実行していたので、RubrikでSLAドメインを設定するだけというシンプルさには驚きました。他のメンバーからもこれまでと全然違うと言われるくらい、管理が楽になりました。」
持続していくために常に問い続ける
検証を経て導入された新たなバックアップシステムは現在、問題なく稼働しているという。具体的な効果はあったのだろうか。
「4ヶ月を想定していた検証が3ヶ月で終わったことや、開発工程中における多大なサポートの恩恵もあり、1年を想定していた更改が結果的に3ヶ月ほど前倒しで進められたのは助かりました。また70%だった重複排除率が、検証時と同様80%に向上したことを確認することができたため、データ容量に余裕が生まれるという点で素晴らしい効果です。」(貞弘氏)
Rubrikの導入でシステム構成がシンプルになったことで、ネットワークなどの経路も改善されバックアップ時間も短縮されたという。
「Rubrikは製品として非常に優秀ですし、加えてノックス(ノックス株式会社)のサポートもレスポンスが早く作業もスムーズでした。技術的にしっかりとした実績がある印象で心強いです。」(川戸氏)
検証から導入、本番環境での運用を経て、今後はどのように展開していくのだろうか。
「Rubrikはランサムウェア対策機能もあるので、今後はそういった機能の活用も検討するかもしれません。」
水内氏はこう続ける。
「メーカーの動向や新しい技術について情報を集めることも重視しています。導入して終わりではないですし、変わっていくことも多い。使うだけではなく技術的に分かっているか、本当にユーザーのためになっているかという自問自答は、ずっとしています。」
積み重ねてきた実績と経験、そしてITのプロフェッショナルとして常に問い続けながら、これからも多くのビジネスに寄り添っていくのだろう。
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企業名株式会社NTTデータグループ
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