「少ないアクションで質の高いサービスを提供する」 |
IT統括本部 開発運用統括部 インフラオペレーション部 インフラ運用保守課 伊藤 悠平 氏 |
プレステージ・インターナショナルのインフラ基盤は、IT統括本部 開発運用統括部 インフラオペレーション部 インフラ運用保守課のメンバーによって構築・運用されている。ビジネスの重要拠点でもある秋田BPOメインキャンパスでは、長く運用してきたネットワークスイッチのリプレイスを検討していた。
「秋田BPOメインキャンパスのインフラは老朽化していました。それに加え人員不足でリソースの確保や教育も追いつかず、運用負荷は高くなる一方でした。」同課の伊藤 悠平氏は語る。
「2012年に構築されたネットワークはメーカーもバラバラで管理も煩雑。限られた人数ではとても運用できないと考え、リプレイスする際には今後10年使えるものにしようとメンバーと検討を重ねました。」
事業が拡大し拠点も拡充される中、10年前に構築されたネットワークは刷新の時期を迎えていた。ビジネスのIT化に伴ってネットワークは高速化し、インフラ基盤に求められるパフォーマンスや安定性といった要件はより高くより厳しくなっている。一般的にネットワークをリプレイスする際には、同じメーカーの後継モデルを選択するケースが多い。設定の移行がしやすく運用方法が変わることが少ないからだ。
同社インフラ運用保守課では、そのような選択肢はなかったのだろうか?
「確かに既存の踏襲であれば、これまでの実績があるので運用面では安心です。しかし、今までの課題が解決しないのであれば意味がないという話になりました。」 導入の候補としては、当初4社の製品が検討対象に挙がったというが、最終的にAristaが選ばれる決め手となったのは「Cloud Vision」による「可視化」と「自動化」だった。
IT統括本部 開発運用統括部 インフラオペレーション部 インフラ運用保守課 藤原 忠弘 氏 |
現場で一番大きな課題となっていたのが運用負荷である。今後10年を見据えると将来的に運用を自動化できる機能は非常に魅力的だ。だが、大々的なリプレイスにおいて「運用が楽になる」という理由はマイナスをゼロに変えるだけという印象になりがちだ。よりプラスになるという説得材料が必要となる。
「Aristaの製品はデータセンターに特化しており、性能的にも要件を満たしていました。何よりCloud Visionは私たちのニーズにマッチしていたので、Aristaを第一候補として、上層部とも検討を重ねました。そして大きな後押しになったのはノックスの保守スキームでした。」(同課 藤原 忠弘氏)
IT統括本部 開発運用統括部 インフラオペレーション部 インフラ運用保守課 齋藤 潤 氏 |
プレステージ・インターナショナルのビジネスを支えるBPO拠点(コンタクトセンター)は24時間365日稼働している。昼夜を問わず対応できる体制であるが故に、万が一ネットワークの障害が発生してしまうとその影響は甚大なものになる。
導入・構築支援を行ったノックス株式会社(以下、ノックス)では、24時間365日対応の保守サービスも提供しているが、機器交換となった場合は代替機の準備やキッティングなどに掛かる時間も考慮する必要があった。