バックアップ運用と仮想マシンの本番移行作業を簡素化 |
Rubrikを導入した運用効率化の効果を清水氏は、「Rubrikでは、事前に設計するのはIPアドレスくらいで、導入後にポリシーを作るだけで運用を開始できます。最大でも事前準備に1日、導入・設定に2〜3日あれば十分です」と話す。Rubrikはアプライアンスのため、サーバやストレージの調達や、ソフトウェアのインストールなどの作業が不要だ。以前は、設計・構築に1〜2週間、ポリシー設定に数日、さらに社内の検証にも数日が必要だった。「以前のバックアップソフトは、バックアップ対象をリストに追加するためのポリシー設定が複雑でした。Rubrikは、アーカイブの作成有無や保管期間、世代数などのポリシーを1つのGUI画面で簡単に設定できます。また、設定したポリシーをどの仮想マシンに適応させるかも一覧から設定できます。さらに、仮想マシンをフォルダで分類しているのであれば、フォルダ単位でもバックアップの設定ができます」(清水氏)
また、開発環境から本番環境への仮想マシンの移行に関しては、「現在、環境設定を行っているところですが、検証環境では問題なく動いているので、なるべく早い時期に実現したいと思っています」と清水氏は語る。現在、開発環境から本番環境に移行する作業は、4〜5時間掛かっている。Rubrikでは、同じ作業を数クリック、5〜10分で完了できる。移行時間が短縮されたため、迅速かつ正確な脆弱性対応も期待できる。
現在は、従来のバックアップソフトも併用しているが、2018年夏のOracleデータベースの更改と2019年のVDIの更改で、全てのバックアップをRubrikに切り替える計画がある。清水氏は、「4つのバックアップソフトを1つにまとめることで、保守コストを半分以下に削減することが期待できます。現状、無理して入れ替える必要もないので、更改時期に合わせて切り替えようと思っています」と話す。
さらに現場の運用担当者からの評価について清水氏は、「何名かの運用担当者に操作してもらったのですが、検索機能が優れているので、手軽な操作でバックアップファイルを探し出すことができ、表示された検索結果から簡単にリストアできるので本当に便利だと好評でした」と話す。
Rubrikは、2Uの筐体に4ノードが搭載されているHCIのような構成を取っており、導入・設定が簡単で、バックアップ環境をシンプルに構築できる。また、容量不足やパフォーマンス不足の場合、スケールアウトで簡単に補うこともできる。清水氏は、「今後もバックアップ対象は増えるので、Rubrikを追加する可能性はあります。ただ、どれだけバックアップ容量が増え、どれだけ重複排除や圧縮の効果があるのかを見極めて検討します」と話す。
Rubrikおよびノックスに対する期待について清水氏は、「Rubrikは、こちらが要望しなくても様々な機能を拡張してくれるので、それに期待しています。もし、ソフトウェアアプライアンスがリリースされれば、最適なハードウェアを自分たちで調達できるので、さらにコストメリットが期待できます。ノックスには、Rubrikに限らず、今後も面白い製品があれば、どんどん提案して欲しいと思っています」と話している。
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