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Tintri VMstoreシリーズ

導入事例 - 三菱ふそうトラック・バス【前編】

ストレージ設計の時間を大幅短縮 仮想サーバの即応性を発揮【前編】
三菱ふそうトラック・バス

導入の課題

  • VMware環境のストレージの増設に掛かる時間を短縮したい
  • サーバやアプリケーションが変更される度に発生するストレージ再設計をなくし、仮想化基盤の柔軟性を向上させたい
  • 高速で使いやすく、コストパフォーマンスの高いストレージを構築したい

導入・運用・管理の煩雑さが仮想サーバ本来の柔軟性を阻害

物流や市民の移動を支えるトラックやバスを製造する三菱ふそうトラック・バス株式会社。近年は世界のトップシェアを持つダイムラーグループの一員として、世界標準を取り入れた効率的で高品質な生産環境の確立に力を入れている。サーバの仮想化は、そうした効率化の流れの中で必然的に生じた手法の1つ。
導入・運用コストを抑え、新規プロジェクトの際にも必要なサーバをより早く増設できる仮想サーバの導入は、現場からの要望にもスピードをもって対応できる優れたソリューションといえる。


三菱ふそうトラック・バス株式会社 小林 康裕 氏
三菱ふそうトラック・バス株式会社
ITプロセス本部 ITインフラ部
マネージャー
小林 康裕 氏

「現代のビジネススピードを支えるためには、IT構築のスピードをより迅速にしていかなければなりません。仮想化は、そのために欠かせない技術です。ただし、仮想化環境のストレージを構築するには、設計・導入にとても時間が掛かるのです。新たなストレージ環境の構築には、2〜3ヵ月の時間が掛かっていました」


三菱ふそうトラック・バス株式会社 ITプロセス本部 ITインフラ部 マネージャー 小林 康裕氏が指摘する通り、従来の仮想化基盤向けストレージの構築には、利用方法やVMの構成毎に詳細な設計を必要としていた。
パズルのようなLUN(Logical Unit Number)の設計には時間が掛かり、仮想サーバの導入がもたらす迅速な業務効率化を完全に活かせていなかったのだ。


三菱ふそうトラック・バス株式会社 中村 圭吾 氏
三菱ふそうトラック・バス株式会社
ITプロセス本部 ITインフラ部
中村 圭吾 氏

また、課題は導入時の時間だけではなかった、とITプロセス本部 ITインフラ部の中村 圭吾氏は語る。


「アプリケーションの負荷が変わる度に、変化に合わせてストレージの構成を見直す必要があり、導入後も常に監視を続けなければならない状況でした」


構築に時間が掛かり、導入後の管理も大きな負担となる従来のストレージの弱点を克服し、仮想サーバが持つパフォーマンスを活かすために三菱ふそうトラック・バス株式会社が採用したのが、VMware専用ストレージ「Tintri VMstoreシリーズ」だった。


短期間での導入、高いパフォーマンスがTintri VMstoreシリーズ導入の決定打

「Tintri VMstoreシリーズ」採用の最大の決め手となったのは、従来環境とは比べ物にならないほど導入期間が短かったことだ。「Tintri VMstoreシリーズ」はNFS形式のNASとして認識されるので、ネットワークに接続してVMware用のストレージとして登録するだけですぐに使える。1ノード=1データストアの考えに基づいているため、複雑なLUNの設計とも無縁だ。


「仮想化環境で従来のストレージを使って高いパフォーマンスを発揮するためには、LUNの設計は欠かせませんでした。しかし、ストレージ性能を内部で自動的に最適化してくれるTintri VMstoreシリーズなら、必要な容量と充分なパフォーマンスを確保できます」


中村氏が語るように、「Tintri VMstoreシリーズ」はネットワーク上では1台のストレージのように見えるが、内部ではSSDとSATAディスクの2階層構造になっており、そこに配置するデータを常に最適化している。
VMやアプリケーションの動作を分析することで、アクセス頻度の高いデータは書き込み・読み取り速度がSATA HDDよりも速いSSDから読み出されるよう自動的に配置するのだ。実際の環境でも90%以上のデータがSSDにヒットしているという。読み書き共にユーザーの体感速度は非常に高い。さらに、レーンと呼ばれるアクセス帯域コントロールをVM毎に施しているため、1つのVMから爆発的なアクセスが発生したとしても、他のVMのストレージパフォーマンス低下を抑えることが可能だ。


既存の仮想サーバ導入に伴う課題をクリアしたVMware専用ストレージ「Tintri VMstoreシリーズ」。
だが、その真価はそれだけではない。後編では、導入後の設定変更やシステム拡張、そしてシステム管理者だけでなくエンドユーザーに与えるメリットについて詳述する。


> 後編に続く

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