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Tintri VMstoreシリーズ

導入事例 - 三菱ふそうトラック・バス【後編】

ストレージ設計の時間を大幅短縮 仮想サーバの即応性を発揮【後編】

業務効率化のためサーバの仮想化を取り入れた三菱ふそうトラック・バス株式会社だが、導入や運用、日常の管理に手間が掛かり、仮想サーバが持つ本来の柔軟性、即応性が存分に発揮できないという課題を抱えていた。そこで三菱ふそうトラック・バス株式会社が新たに採用したシステムが、VMware専用ストレージ「Tintri VMstoreシリーズ」だった。

導入後の拡張も簡単かつ柔軟に対応可能

「Tintri VMstoreシリーズ」の導入に際しては、まずテスト環境として100VM程を動作させ、その効果を実感した上で2012年4月に本格導入を行った。その後、ストレージ拡張の必要に迫られたことから、2012年9月に同じ筺体を増設している。


「仮想環境では、サーバの増設だけではなく不要になったサーバの停止も頻繁に行われます。従来のストレージではその度に複雑なLUNの設計をやり直していましたが、Tintri VMstoreシリーズならストレージの最適化に時間を掛ける必要はありません。専門家が必要な設定変更もないので、サーバの増減の要望にも社内で対応できます。利用現場で使いやすいということは、ビジネススピードを損なわないということです」(ITプロセス本部 ITインフラ部 中村 圭吾氏)

三菱ふそうトラック・バス株式会社 フランク シュア 氏
三菱ふそうトラック・バス株式会社
ITプロセス本部
ITインフラ部長
フランク シュア 氏

ビジネススピードの向上は大きなポイントだが、ITプロセス本部 ITインフラ部長 フランク シュア氏は、「Tintri VMstoreシリーズ」がもたらしたメリットはそれだけではないと語る。


「Tintri VMstoreシリーズは、製造業がIT機器に求める3つの要素、スピード、フレキシビリティ、スケーラビリティを全て兼ね備えています。短期間で導入でき、環境変化に対応する柔軟性があり、さらに拡張も容易です」


「Tintri VMstoreシリーズ」の容量が不足したら、新しい筺体を追加してネットワークに接続すれば、新たなストレージをすぐに確保できる。かつてのように、どのシャーシにどのような種類のストレージを追加すればいいのかといった複雑な検証は必要ない。


また、シャーシとストレージのリース期間がずれることによるロスもなく、コストも計算しやすい。


管理者、エンドユーザー共に実感する使いやすさとパフォーマンス

「管理者として助かっているのは、VM単位で負荷を確認できることですね。IOのピークが発生しても、管理画面からドリルダウンすればすぐにボトルネックとなったVMを特定できます。また、ストレージ、ネットワーク、ホストに分けてレイテンシーをチェックできるのも嬉しいポイントです」


中村氏は管理者の視点から効果をそう語り、さらにエンドユーザーからの評判も教えてくれた。サーバ、ストレージ双方の効果によるものではあるが、2時間程度掛かっていた処理を約1時間と、大量なデータ書き込みを含む処理を60%程度まで短縮できているという。導入以前にはNFS形式のNASでそれ程高いパフォーマンスを実現できるのかと社内から不安の声もあったようだが、実際の効果を実感してからはそうした声もなくなり、「Tintri VMstoreシリーズ」が好意的に受け入れられたことに中村氏は喜んでいる。


「Tintri VMstoreシリーズの高いパフォーマンスは、仮想サーバやSSDを前提に開発されているからこそ得られるものだと思います。今や、企業の多くが社内サーバを仮想化しています。仮想サーバと物理サーバは別のものと考えて、それぞれに適した機器を選んで導入した方が高機能だし、運用も楽ということですね」


現在も仮想環境への移行が続けられており、「Tintri VMstoreシリーズ」上で稼働するVMも増えている。
「Tintri VMstoreシリーズ」にDR機能が追加されれば、国内に設置されたDR環境にも適応させる予定だという。これらの展望を話してくれた上でITプロセス本部 ITインフラ部 マネージャー 小林 康裕氏は、TINTRI社とノックスについて次のような期待を寄せている。


「機能性と効果を充分実感し、現在はダイムラーグループの標準ストレージとしてTintri VMstoreシリーズを取り入れるよう提案中です。新しい技術は多くの恩恵をもたらしてくれますが、未成熟な分野でもあります。TINTRI社、ノックス共に継続した技術開発、サポートをお願いしたいですね」


VMware専用ストレージという新たな技術をいち早く取り入れ、進化した三菱ふそうトラック・バス株式会社のIT環境。その歩みはこれからも止まることはなく、「Tintri VMstoreシリーズ」の進化と共に続いていくだろう。

企業プロフィール
■会社名 三菱ふそうトラック・バス株式会社
■所在地 〒212-0058 神奈川県川崎市幸区鹿島田890番地12
■事業内容 2003年、ダイムラー・クライスラー社と三菱自動車工業株式会社、三菱グループ各社が出資して設立。トラック・バス、産業エンジンなどの開発、設計、製造、売買、輸出入、その他取引業を主な業務として日本の商用車業界をリードし続けている。
■従業員数 約12,000人(2011年12月末現在)
■URL http://www.mitsubishi-fuso.com/

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